小ロットでも作れますか?——その質問に答えるために必要なこと
- 管理者

- 2 日前
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「小ロットでも作れますか?」——よくいただくご質問です。 しかし正直にお答えすると、この質問だけでは何も答えられません。 なぜなら「小ロット」が何個を指すのかは、アイテム・生産方法・販売単価・ブランドの方向性によってまったく異なるからです。 本記事では、アパレルOEM生産を考える上で本当に必要な視点をお伝えします。
【目次】
アパレルOEM生産の方法はさまざまですが、まず2つの方法をご紹介します
どちらを選ぶかの判断基準
数量より先に考えるべきこと
小ロットスタートの原価設計という考え方
まとめ
アパレルOEM生産の方法はさまざまですが、まず2つの方法をご紹介します
カスタム生産(あり物にマーク入れ)
市場に流通している無地の既製品に、プリントや刺繍を入れてオリジナル商品として販売する方法です。 型紙や縫製工程が不要なため、比較的小ロット・短納期・低コストで対応できます。
オリジナル生産(型から作成)
型紙の設計からスタートし、生地・縫製・仕様をすべてゼロから作り上げる方法です。 完全にオリジナルのシルエットや仕様を実現できますが、サンプル作製から量産まで時間とコストがかかります。
2. どちらを選ぶかの判断基準
① まずブランドとしてカスタム生産が成立するか
最初に考えるべきは、目指すブランドのポジションにカスタム生産が合っているかどうかです。高価格帯・こだわりのブランドを目指す場合、既製品にマークを入れただけの商品では、ブランドが約束する価値と商品の中身が矛盾することがあります。
一方、スタートアップや低価格帯のブランドであれば、カスタム生産は非常に有効な選択肢です。
② 販売単価
いくらで売るのかを先に決めることが重要です。 販売単価はブランドのポジションを決め、許容できる仕入れ原価の上限を決めます。
③ 仕入れ原価
カスタム生産は原価が低く抑えられるため、小ロットでも利益が出やすい構造です。 一方、オリジナル生産は生産数量が少ないほど1点あたりの単価が高くなります。 数量が増えるほど単価が下がり、利益が出やすくなります。
3. 数量より先に考えるべきこと
「何個から作れるか」より先に考えるべきは、少量で作った商品が、その販売単価で本当に売れるかどうかです。
その販売単価はターゲット顧客に納得してもらえる価格か
小ロットの原価をカバーできる販売単価が成立するか
そのブランドにその価格を支払う顧客が存在するか
4. 小ロットスタートの原価設計という考え方
アパレルでは一般的に原価率35%前後が目安とされています。 しかし小ロット生産では、1点あたりの原価が高くなるため、この水準を最初から実現することは難しい場合があります。
ひとつの考え方として、ブランド立ち上げ初期は原価率を高めに許容するという発想があります。 まず理想の販売単価で市場に出し、販売数量が伸びてきた段階で生産量を増やす。生産量が増えれば原価が下がり、理想的な原価率に近づいていきます。
最初から完璧な原価設計を求めるより、売れることを確認しながら原価率を改善していくというアプローチは、小ロットスタートのブランドにとって現実的な選択肢のひとつです。
売れるかどうかは時代のタイミングやブランドストーリーにも左右されます。 だからこそ、コントロールできる原価と販売単価の設計だけは最初に整えておくことが重要です。
5. まとめ
「小ロットでも作れますか?」という質問への答えは、販売単価・仕入れ原価・ブランドの方向性が決まって初めて出てきます。
カスタム生産(あり物にマーク入れ):小ロット・低コスト・短納期
オリジナル生産(型から作成):完全オリジナル・数量が増えるほど有利
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